冷蔵庫の汚れの原因で多いのが食べものです。冷蔵庫に入れている食べものが冷蔵庫を汚します。野菜などをそのまま冷蔵庫内で保存する場合、土や葉が落ちて冷蔵庫に残ることがあります。飲みものがこぼれたり容器に付いていたりして、冷蔵庫を汚すかもしれません。
食べ残した料理などを保存する際に、汁がたれて冷蔵庫を汚すこともあるでしょう。さまざまな原因で冷蔵庫が汚れ、ときにはカビが発生します。
食べもの自体にカビの胞子が付いていることもあります。カビの胞子が付いていることがあるのは野菜です。生の野菜など、加工されていない食材を買ってきた場合、カビの胞子が付着しているかもしれません。
そのような野菜を冷蔵庫に入れた際に、カビの胞子が冷蔵庫内に残ります。冷蔵庫内にある栄養分を摂取し、カビが大きくなります。
目に見える汚れ以外に、臭いが冷蔵庫に付くことも。臭いがほかの食材に移ることもあるので、何とか解決したいと思うでしょう。ニンニクやネギなど、食材自体が臭うものもあります。食材が傷んでいるときにも臭いが発生します。食材自体の臭いであれば、その食材を片付ければ臭いは消えるでしょう。
しかし、冷蔵庫内が汚れていて、雑菌の繁殖が臭いの原因になっていることもあります。きちんと掃除をしないといつまでも臭いが残るでしょう。食材を探すたびに不快な臭いに悩まされるかもしれません。
汚れの原因で最後にご紹介するのが水垢です。結露や食材に付いた水分が水垢になります。また、製氷機が付いている場合、製氷のために使用する水が水垢の原因になることもあるでしょう。
1,00mlの水に対して小さじ1杯の重曹を混ぜましょう。簡単に重曹水を作れます。スプレーボトルなどに入れれば、掃除に使うのも簡単です。油汚れに効果があります。
スーパーや100円ショップなどで簡単に手に入るアイテムです。100mlの水に小さじ半分のクエン酸を混ぜます。水垢に効果を発揮します。
エタノール自体に汚れを落とす効果はありません。殺菌や消臭効果を期待が可能です。アルコールスプレーにもエタノールを使用。掃除の最後に使えます。
汚れを落とす際に使用します。水拭きや乾拭きなど、目的によって使い分けましょう。何枚か用意しておけば、冷蔵庫のそれぞれの部分をまとめて掃除できます。
雑巾では落とせない汚れをこすり落とせます。使用済みの歯ブラシで十分です。歯ブラシの代わりに綿棒で細部を掃除することもあります。
重曹やクエン酸で落ちない頑固な汚れに使用できます。特に油汚れへの使用がおすすめです。また、液体のものはスーパーなどで購入することができます。
重曹水を作ったら、汚れている部分にスプレーで吹きつけます。雑巾に直接重曹水を含ませてもOKです。汚れは雑巾でふき取ります。
研磨作用があるので、きれいに汚れを落としてくれるでしょう。ただし、強くこすり過ぎると、冷蔵庫が傷んでしまうかもしれません。傷んだ場所で雑菌に繁殖したり、カビが発生したりします。適度にこするようにしましょう。
水垢汚れにおすすめなのがクエン酸です。結露で発生した水垢や液体がこぼれてできた跡などにクエン酸水をかけましょう。雑巾で丁寧に水垢をふき取れます。
重曹やクエン酸で落ちなかった汚れに試してみてください。重曹を超える洗浄力があります。油汚れに効果的です。セスキ炭酸ソーダ水で汚れを落としたあとは、乾拭きで成分をふき取りましょう。
目に見える汚れをすべて取ったら、最後にアルコールスプレーを使用します。エタノールが入っていますので、消臭効果があり、消毒や殺菌効果もあります。スプレーでエタノールを冷蔵庫内にまんべんなく吹きかけます。
製氷機のパーツはすべて取り外してしまいましょう。氷が残っている場合は捨ててしまうのがおすすめです。掃除をしたあとに、あらためてきれいな状態で氷を作れます。
取り外したパーツは食器用洗剤で洗います。普段食器を洗う感覚で洗えば問題ありません。洗剤はすすぎ残しがないように、しっかり洗い流します。乾燥させて、もとの場所に戻します。
食器用洗剤で汚れが落ちない場合、製氷機用の洗剤を使えます。商品によっては給水タンクに入れるだけでよいものも。商品を給水タンクに入れたら、あとは自動で掃除をしてくれます。成分は体に害のないものですので、安心して使えるはずです。
冷蔵庫の外側も定期的にきれいにしましょう。まずは冷蔵庫の表面をふき取ります。冷蔵庫には写真やレシピ、メモなど、さまざまなものを貼り付けているおそれも。
掃除の際に不要なものは取り外してしまいましょう。思い出のアイテムはほかの場所に移動させることができます。冷蔵庫の取っ手など、人がよく触れる部分も忘れてはいけません。重曹やクエン酸などが使えます。
冷蔵庫の下やまわりは掃除を忘れがちな場所です。ホコリがたまりますので、定期的に掃除しましょう。掃除機で塵やホコリを取り除けばOKです。吸着シートを使うのもいいでしょう。掃除機が入らないスペースでも吸着シートで掃除できるかもしれません。
冷蔵庫を掃除するときは電源をオフにするのがおすすめです。冷蔵庫のドアを開けっぱなしにしたり、頻繁に開け閉めを繰り返したりすると冷蔵庫に負担がかかります。冷蔵庫内のものは一度すべて外に出し、電源をオフにして一気に掃除しましょう。
食材が悪くならないように、クーラーボックスなどに入れることもできます。食材の点検もし、不用品は掃除のタイミングで処分できるかもしれません。
冷蔵庫の掃除は3か月に1回行なうのがいいでしょう。季節の変わり目に行なうなど、自分なりのタイミングを決めることができます。
簡単なふき掃除などは普段から心がける必要があります。雑菌が発生すると食中毒などの問題が発生するリスクも。アルコールスプレーを使用して、常に衛生的な状態を保てるでしょう。
冷蔵庫の掃除は、場所によって方法が異なります。油汚れや水垢など、汚れの種類によって使うアイテムも変わります。重曹で落ちない汚れなら、セスキ炭酸ソーダ水などのさらに強力なアイテムを試せるでしょう。
今回ご紹介した方法を試しても汚れが落ちない場合、ハウスコンシェルジュに相談してみてください。冷蔵庫をはじめ、家のなかのさまざまな場所の汚れをきれいにしてくれます。食材を入れておく冷蔵庫ですので、掃除後の安心も大切です。掃除のプロがふさわしい洗剤や技術を駆使して掃除をします。